自己破産を行うと必ずしも自動車がなくなるわけではありません。まずご確認いただきたいのは、その自動車はカーローンの支払途中であるかどうかという点です。

仮にまだ支払途中であるならば、カーローン先の債権者によって回収されることがあります。

それはなぜか？その自動車はまだ完全にあなたのものになっていないからです。

車検証を見てみて下さい。所有者はあなたになっていますか？使用者はあなたでも、所有者は～クレジット等になっていませんか（稀にカーローンの支払途中であっても、所有者がカーローン業者になっていないこともあるのでご注意下さい。）？一部のカーローンを除き、その支払いを終えた際にあなたのものになるようになっています。そのため、自己破産うんぬんというよりかは、その支払いを止めれば本来の債権者が対象車を回収することとなります。

それではカーローンの支払いがない場合についてですが、それを保持できるかどうかは対象車輌の価値によります。購入時の価値ではなく、あくまでその時点での価値です。仮に売却するとしたら、幾らぐらいでその車輌は売却できますか？売れないよ・・幾らにもならないよ・・といった状態であれば、自己破産をしても自動車はこれまでどおり使用することができます。

また、初年度登録から１０年を経過しているような場合も同様です。その車輌に価値はありませんので自己破産をしても取り上げられるようなことにはなりません。概ね車輌価値としては２０万円以内を意識して下さい。それ以上の価格で取引ができるような車輌であれば、破産手続が複雑になったり、最悪、換価と言ってお金にかえる必要が生じてしまいます。